ユークリッド空間の音 -371ページ目

無意識下のエチュード

今度、ピアノコンサートに出ることになりました。

以前習っていた先生の教室の

定期コンサートです。

7月の頭です。

病院の先生も、私の病気については、

「生きる為の楽しみを見つけることが大事だ」

と仰っていたので、

無理をしない範囲でコンサートに臨みます。


曲目は、

ファイナルファンタジーⅦより「エアリスのテーマ」(植松伸夫)

間奏曲Op.118-2(ブラームス)

夜想曲第13番Op.48-1(ショパン)

というラインナップ。

比較的ゆっくりした曲が多いですが、

そのなかでもショパンのノクターンは難関です。


私は、暗譜しないとまともに弾けません。

逆に、暗譜が出来ると、格段に質が上がります。

昨日はノクターンを集中的に練習して

何とか暗譜出来たのですが、

このお蔭で、たった一日でかなり仕上がりました。

指の形にも気が配れるので、

相乗効果があります。


ここ数日は、ベッドの上だけで暮らす日が続きました。

正直に言うと、まだ、好きなピアノでさえ、

やる気が出せない日が続いています。

やる気が出た時に、少しずつ練習して、

普通の人を目指そうと思います。

夏の幽玄

クールビズ


というのが話題になっているそうな。

夏の間、オフィスの温度を28℃にして、

それで効率的に働けるような

夏の軽装をする、というもの。

ノーネクタイが印象的です。


ネクタイ業界様には悪いけれど、

私もクールビズには賛成です。。

環境問題の点もあるけれど、

実は、ネクタイで首を締めていると、

健康面でも良くないことが

科学的に立証されているらしい。


ところで、今日ニュースで、

「即座に着脱可能なネクタイ」というものを

報道しておりました。

ネクタイ業界様もピンチをチャンスに変えなければ

いけませんからね。

実は、私の地元の高校では、

首元にフックで引っ掛けるだけの

「見た目だけネクタイ(勝手に命名)」が使用されていた為、

結構早くに「そうした方がいいんちゃう?」という

結論を出すことが出来ました。


そもそもネクタイの起源は何なんでしょう?

ということでちょっと調べてみると、

矢張り「装飾品説」が一番有力なようです。

古代ローマ時代から、

首にネッカチーフを巻くのが習慣であった、と。

それが、現在のスタイルに近付いたのは、

凡そ1650年に作られた

「クラバット」と言われるスカーフ状の布だそうです。


ふう。

ここ数日は少し不調でした。

まだ予断を許さない状況。

無理せずゆっくりすることにします。

4分33秒(嘘)

何となく詩を書いてみました。

某アーティストの影響が丸見えですが。


「銀翼の空」(作:T.Y.)


錆付いた身体 回らない歯車
翼は固く凍りついたまま
霞んだ目を じっと見開いて
吹雪の中に光を探す


どんな嵐に遭っても
魂の焔は消えない
可能性という言葉がある限り
どんな道だって進めるんだ


もっと高く もっと遠く
敗北の果てに勝利を掴め
もっと強く もっと熱く
Fly in the Sky
銀翼を掲げよう


辺り見渡せば 数え切れない
失われた魂の欠片
吹雪の中 微かに輝いて
道標を探し続ける


顔を知らなくても
人は人を救えるんだ
差し延べた手と手握り締めて
どんな道だって進めるんだ


もっと高く もっと遠く
悲しみの果てに喜びを掴め
もっと強く もっと熱く
Fly in the Sky
銀翼をはためかせて


動き出す身体 回り出す歯車
翼は封印を解き放つ
晴れ上がる空 開ける視界
黄金の太陽が輝く
今こそ足を踏み出す時
魂の焔が猛る
自分の拳を下げない限り
どんな空だって飛べるんだ


もっと高く もっと遠く
涙の果てに笑顔を掴め
もっと強く もっと熱く
銀翼をはためかせて


もっと空へ もっと明日へ
絶望の果てに希望を掴め
地平線を越え もっと空へ
Fly in the Sky
銀翼を輝かせて



お粗末様でした。

無窮動のシンコペーション

以前、N.Metnerの曲を紹介しました。

「おとぎ話Op.8-1」でしたね。

今度は、この曲と対になっている

「おとぎ話Op.8-2」を紹介します。


曲のmidiデータがあるページはこちら

私の打ち込みです。

かなり下手な所がありますが、ご容赦下さい。


本当にメトネルらしさが出ている一曲だと思います。

基本は8拍子ですが、

終始シンコペーションが支配しており、

クラシックとしては珍しい展開です。

多分、一度聴いた限りでは、

曲の意図が掴み辛いのではないでしょうか。


私も、この曲を打ち込みながら、

「うわ、この曲難しいな」と思っていました。

解析するととても勉強になる曲です。

実際の楽譜を見れば、

より作者の思惑が判ると思います。


私の中では、メトネルで一番好きな曲ですね。


その割には、「お気に入りの曲」のページに

掲載していませんでしたが(汗)。


マテリアル・パズル

「清村くんと杉小路くんと」(土塚理弘作)


私はギャグ漫画が結構好きな方です。

今までのお気に入りは、


「あずまんが大王」(あずまきよひこ作)

「魔法陣グルグル」(衛藤ヒロユキ作)

「王様はロバ」(なにわ小吉作)

「エクセル・サーガ」(六道神士作)


が私の中での四つ巴(?)だったのですが、

「清杉」もこの中に殿堂入りしました。


内容はちょっと一言では言い表せません。

長いストーリーを分割した短編集みたいな感じで、

十ページ近くある回もあり、

また反対に二ページでオチがくる回もあります。

舞台はとりごや高校サッカー部。

でも、サッカーのお話は殆ど出て来ません(笑)。


ギャグセンスとしては、「正統派不条理」といった感じでしょうか。

感覚として「すごいよマサルさん」(うすた京介作)と

近いものがあります。

学校の屋上から落っこちたり、

サッカー部部室の地下に停車基地があったり、

突然格闘漫画になったり。

流血オチは当たり前です。

読者を選ぶタイプの漫画ですが、

ギャグ自体はハイセンスです。

「マサルさん」が好きな人は是非。

さかしま作文

以前、私の持っていた辞書に、

こんな短歌が載せられていました。


「長き夜の 十の眠りの 皆目覚め

 波乗り船の 音の良き哉」


さて……、

これ実は、回文になってます。

回文。

上から読んでも下から読んでも同じ。


「ながきよの とおのねふ(む)りの みなめさめ

 なみのりふねの おとのよきかな」


昔の人は面白いことを思いつくものです。


で、私もちょっと面白い企画を考えてみました。

回文五段活用ー!!


段差が桟だ

男子が死んだ

ダンスが済んだ

男性専だ

男装損だ


お粗末さまでした。

Puzzle-Existence2

以前に出した「あるなしクイズ」、

降参のお返事が届きましたので、

解答を出してみます。

問題はこんな感じでしたね。


ある      ない


蜂       蚊

島       大陸

アメリカ    カナダ

面積      体積

救急車    消防車

ワシントン  ニューヨーク

狼男     吸血鬼


さて、「ある」の方の単語を英語にしてみましょう。


bee

island

America

area

ambulance

Washington

werewolf


ということで、正解は英語で「ある」という動詞がある、

ということでした。

これぞまさに「あるなしクイズ」!?


ネタがないので、二問目でも出してみます。

今度は一問目より簡単です。


ある     なし


障子     ふすま

音      色

汗      涙

梅      桜

火事     地震

鷹      鷲

青      赤

里      村


正解者には宇宙旅行何かささやかなプレゼントを考えておきます。

9×9の魔法陣

「象棋百番奇巧図式」(伊藤看寿作)


またの名を「将棋図巧」。

将棋・詰将棋をなさっている方は

「今更」と思うかも知れませんが、

ちょっとこの「将棋図巧」を紹介してみます。


「将棋図巧」は、詰将棋集です。

しかし、現代店に並んでいる詰将棋集を見慣れていると、

この「将棋図巧」は、かなり奇異に見えるかも知れません。

盤全体に大きく広がる布陣。

更に、数十手に及ぶ解答手順。

まさに「桁外れ」です。

こんな大掛かりな詰将棋が、

江戸時代には沢山作られていたようです。


これらの図式集が載っているページ:「詰将棋博物館」


そして、これらの図式集の中で、

最も有名なのが、「将棋図巧」です。

実は、私が詰将棋を作り始めたきっかけも、

この「将棋図巧」にありました。

華麗で流れるような駒裁き。

人間の作り出した奇蹟と言えるこの図式集は、

「神局」として称えられました。

特に素晴らしいのは、

飛打ちに飛合を繰り返して打歩詰を打開する「第一番」、

盤上に置かれた三十九の全駒が悉く消えていく

「第九十九番(煙詰)」、

そして、手順にして六百十一手に及ぶ

「第百番(寿詰)」。

いずれも、芸術的な作品ばかりです。


まだこの「将棋図巧」を知らない方は、

是非、駒を動かして、その手触りを確かめてみて下さい。

本将棋とはまた違った世界が開けます。


因みに、私の将棋の腕は、ミジンコ並です。

プチグルメの旅

私は無類の麺好きです。

ラーメンは勿論、うどん、パスタ、ビーフン等等

どれも大好きです。

大阪での大学時代では、

先輩から何故か「味音痴」の名称を頂きましたが、

そうでもないですよ!!!

大阪には、何故かとんこつのラーメン屋が多いです。

多分、こってりが人気なんでしょうね。


昨年から福岡に勤めているのですが(現在は休職で実家)、

矢張り、とんこつの本場ということで、

ラーメン屋が多いです。

という訳で、「味音痴」の汚名返上、

福岡地方限定ですが、選りすぐりのラーメン屋を

紹介したいと思います。


「郷家」

福岡では珍しく、醤油ベースの味付けです。

多量のネギが旨みのポイント。

中でもチャーシューメンは私の超お勧めです。

個人的に、一番気に入っているラーメン屋です。


「一蘭」

私の知る限り、

とんこつスープの旨さが一番のラーメン屋です。

替え麺の味付けも非常にそそられますが、

私自身はまだ二杯目を食べたことがありません。

いつかは挑戦したいです。


「山頭火」

これは旭川が拠点の店のようですね。

麺、スープ、チャーシューの総合力では

トップクラスの店です。

値段の割りに大盛りなのも嬉しい所。


福岡においでの際には、

是非美味しいラーメンをご堪能下さい。


まだまだ未知のラーメン屋にも、

何れは挑戦したいです。

黒の失楽

「匣の中の失楽」(竹本健二著)


有名な本なので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。

日本の四大探偵小説と称されたものの一つです。

(因みに、後の三つは、

 小栗虫太郎著「黒死館殺人事件」

 夢野久作著「ドグラ・マグラ」

 中井英夫著「虚無への供物」です)

現実と虚構が交互に繰り返される秀逸なプロットで、

日本の文壇を席巻しました。

真相が全て語られず、

それでも事件を解く手掛かりは何気なく与えられています。

私自身、とても大好きで何度も何度も読みました。


……が。


穴の開く程この本を眺め続け、ある一つの疑問に至りました。

疑問というか、「揚げ足取り」といった方が良いかも知れません。

私は気付いてしまいました。

「匣の中の失楽」のプロットの欠陥。


第二の事件の後、警察が全く介入していない!!


現実と虚構が交互に現れる所為で見落とされがちになりますが、

上記の通り、本来ならば当然出てくるべき警察が

全く出てこないのです。

「孤島の殺人」のパターンのように、

警察を排除しているプロットではないので、

私としては非常に気になりました。

警察が介入してくるのとしてこないのとでは、

物語の展開は全く違ったものになります。


ま、細かいことを言い出したら限がないですけどね。


以上、今日の揚げ足取りでした。