BUMP OF CHICKEN未聴者にお勧めしたい私的12曲(2/3) | ユークリッド空間の音

BUMP OF CHICKEN未聴者にお勧めしたい私的12曲(2/3)

最近のブログに

 

「『BUMP OF CHICKENを知らない人に

  BUMP OF CHICKEN12曲を勧めるとしたら?』

 みたいなことを考えています」

 

と書いたので

ちょっと考えてみました。

 

あくまで個人的な見解です。

 

BUMP OF CHICKENを知らない人に勧めたい12曲。

(~「aurora arc」の範囲内)

 

今の所

 

1.月虹

2.天体観測

3.メーデー

4.車輪の唄

 

 

今回も4曲。

 

5.ギルド

 

私的イメージ「人間に生まれたのは 人間であることを選んだから」

 

印象的な歌詞

「人間という仕事を与えられて どれくらいだ

 相応しいだけの給料 貰った気は少しもしない」

「与えられて クビになって どれくらいだ 何してんだ

 望んだんだ 選んだんだ 『仕事ではない』 解っていた」

 

淡々と続けられる日常の中で

ふと抱いた疑問を掘り下げた歌に感じます。

「日常」を扱った内容はリアルで

いつの間にか没頭してしまう。

 

なぜ人間として生きているのか。

 

個人的には「周囲に生かされている」とも考えたいし

「望んで生きている」とも考えたい。

恐らくこれらはお互いに切り離すこともできない。

 

終始続く金属音(?)が非常に印象的。

鶴嘴を持って穴を掘っている様子を想像させる。

曲がフェードアウトしたあともその音は続く。

それが望んだことだから……。

 

 

 

 

 

 

6.sailing day

 

私的イメージ「未来を創れるのは今だけ」

 

印象的な歌詞

「精一杯 存在の証明

 過ちも 間違いも 自分だけに価値のある財宝」

「たった一秒 生きる為に

 いつだって 命懸け 当たり前だ」

 

「今」を恒常的なテーマにしているBUMPの楽曲の中で

この曲はより未来に目が向いていると思います。

曲中で書かれる「過ち」「敗北」は

過去のものとも取れるし

今から経験することが

「過ち」や「敗北」になるかもしれないとも取れる。

アニメ「ONE PIECE」のエンディングで用いられたそうですが

ルフィの生き様に重なる印象を抱く人も多いらしい。

 

うん、「生き様」という言葉がしっくりくる。

 

Aメロ短調の出だしは秀逸で

曲構成が非常に優れていると思う。

冒頭のサイレン(?)が最後にまたフェードインしてくるところは

とにかく感動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

7.K

 

私的イメージ「歌われる色褪せぬ童話」

 

印象的な歌詞

「孤独には慣れていた 寧ろ望んでいた

 誰かを思いやる事なんて 煩わしくて」

「忌み嫌われた俺にも 意味があるとするならば

 この日のタメに生まれてきたんだろう どこまでも走るよ」

 

そのまま童話として十二分に通用するストーリーがいいです。

この枠は本当に迷いました。

メロディー重視なら「ハンマーソングと痛みの塔」という

名曲がある。

「ダンデライオン」の歌詞は涙腺を直撃する。

ただやはりこの曲のポテンシャルは

他のどれもを凌駕していると思う。

孤独を願っていた黒猫の心境は

徐々に変化していく。

そして――最後の歌詞から受ける衝撃は……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.花の名

 

私的イメージ「誰もが 特別な人」

 

印象的な歌詞

「あなたが花なら 沢山のそれらと

 変わりないのかも知れない

 そこから一つを 選んだ

 僕だけに 歌える歌がある

 あなただけに 聴こえる歌がある」

 

BUMPの曲の中で比較的スローテンポで

ロングトーンの箇所も多いです。

歌詞自体も量が少ない。

その分、「『自身』対『他人』」の輝きに対するメッセージが

凝縮されて籠められているように思います。

弦楽器の彩りが素晴らしい。

ラストのスネアドラムの響きが心に沁みます。