翼ある詩(ツバサアルウタ) | ユークリッド空間の音

翼ある詩(ツバサアルウタ)

私は音楽を聴くのが趣味なのですが、

以前はクラシックオンリーでした。

クラシック以外を聴いたとしても、

ゲームのサントラ等、インストゥルメントばかりでした。

しかし、最近はカラオケ好きになった所為もあり、

邦楽を聴くようになりました。

私は基本的に曲で良し悪しを選び、

アーティストには拘りません。

でも最近はBUNP OF CHICKENを聴いている時間が

かなり多くなりました。


BUMP OF CHICKEN。


直訳で「弱者の反逆」だそうです。

曲の詩は、Vocalの藤原基央さんが書いているのですが、

邦楽初心者の私にとって、

彼の詩は非常に衝撃的でした。

インストゥルメントオンリーだった私にとって、

邦楽における「詩」のウエイトを実感させられました。

中には、「大切なのは曲と詩とのバランスだ」と

仰る方も多いかも知れませんが、

それでも詩の価値が下がることはありません。


「過ちも間違いも 自分だけに価値のある財宝」

「決して消えはしない 僕だけを照らし出す灯台」

                ――sailing day――


「忌み嫌われた俺にも意味があるとするならば

 この日の為に生まれてきたんだろう」

                ――K――


「枯れても枯れない花が咲く 僕の中に深く根を張る」

                ――ハルジオン――


等等。


実は、私が鬱の谷底にいた時、

彼等の詩が支えの一つになってくれました。

そんなに大袈裟なことを言っている訳ではありません。

曲を聴き、詩を聴き、「ああ、そうなんだ」と思う。

ただそれだけのことです。


でも、ただそれだけのことが、

私にとっては本当に大きな力になったことには

変わりありません。


特に「詩」は、行間を読むことが大切だと思っています。

短い文章に篭められたメッセージ。

何故作者は、こんなことを書いたのか。

それを考えて詩を読んだ時、

また新たな自分に出逢えます。

これが言葉の力だと思います。